- 社長ブログ
大手には真似できない「地域共生」の家づくり。持続可能な工務店のあり方
2026年02月13日(金)
――「企業の持続可能性と地域共創」セミナーを終えて
こんにちは。本日は、先日参加したセミナー「企業の持続可能性と地域共創 – マテックスと岡庭建設の展望-」で得た、熱い学びを共有したいと思います 。これからの工務店経営、そして地域社会での私たちの役割を再定義する、非常に濃密な時間でした。
「真の健康省エネ住宅」が目指す3つの健康
まず、マテックス株式会社の松本社長・清水部長のお話で印象的だったのは、2025年に策定されたという「住まう人の生きるを共に支える」というメッセージです 。単に「物」としての窓や建材を売るのではなく、そこに流れる「時(ひととき)」や当たり前の日常を支えるという姿勢に、深く共感しました 。
特に、10年前から提唱されている「新建創プロジェクト」が、この度さらにアップデートされた点に注目しています 。従来の断熱・気密スペックを重視した「人と地球の健康」という枠組みから、さらに一歩踏み出し、「人・地球・社会」の3つの健康への貢献が掲げられました 。
- 人の健康:ヒートショックを防ぐ寒さ対策だけでなく、耐震性や災害時の迅速な修繕体制、化学物質対策までを包括します 。
- 地球の健康:100年使える耐久性と、循環可能な自然素材の活用 。
- 社会の健康:地産地消の建材利用による地域経済の活性化と、地域の気候風土への適合 。
この「社会の健康」を担う主役は、まさに私たち地域工務店です 。大手メーカーには真似できない、その土地に根ざした家づくりの価値を再認識しました。
地域に愛され、必要とされる存在へ
後半の岡庭建設・池田専務のセッションでは、具体的な「地域共創」の実践に圧倒されました 。
池田氏は「みんなでつくる暮らし」という理念のもと、なんと25年以上もブログを続け、20年以上「家づくり学校」を開催されています 。
印象的だったのは、単なる広告宣伝ではない地域活動の数々です。
- 端材を使った子供向けのものづくり体験(西東京市民まつりへの20年間の参加)
- OB施主との関係を大切にする「住まい手忘年会」
- 異業種と連携した「空き家ラボ」による、街の賑わい創出
これらの活動は、一見すると本業の家づくりから遠回りに見えるかもしれません。しかし、こうした「地道な継続」こそが行政の信頼や、新たな事業機会(リフォームや不動産、さらには地域店舗とのコラボレーション)を生んでいるのです 。

これからの私たちの挑戦
今回の学びを通じて、私たちが取り組むべき道筋が見えてきました。
- 窓から始まる設計思想の徹底
断熱性能を理由に窓を小さくするのではなく、「窓で設計する」という思想を大切に、心地よい光と風を取り込むプランを優先します 。 - ストック型社会への適応
新築需要が変化する中で、既存住宅の再生や合法化、リフォームといった「長く住み継ぐための技術」をさらに磨いていきます 。 - 「越境」によるスキルの相対化
自社の枠に閉じこもらず、今回のようなフォーラムや社外活動を通じて、自分たちの立ち位置を客観的に見つめ直し、新たな価値を創造し続けます 。
池田専務の「棺桶に入る寸前まで勉強し、やり続ける」という言葉が、今も耳に残っています 。時代の変化を恐れず、しかし地域を愛する心は変わらずに、私たちも「真に健康な社会」の実現に向けて、一歩ずつ歩みを進めてまいります。
共に「素晴らしい日常」をつくっていきましょう。



