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マンションのリノベーション ~サイクルコストを下げるために必要なこと~
2023年01月20日(金)
みなさん、こんにちは!
前回から「リノベーション」について書いていますが、今回もマンションのリノベーションについて書いていこうと思います。
長年住んでの傷みや、ライフスタイルの変化とともにマンションをリノベーションする!中古のマンションを購入して、リノベーションをしてから住み始める!
それぞれの理由はあると思いますが、ぜひ参考までにご一読ください。
古い建物に多い不満「結露・カビ」
結露とは、空気中の水蒸気が冷やされて水滴になる現象です。カビは結露が乾かずにいつまでも湿っているところに発生するので、結露があるとカビやすいです。
戸建てよりも、マンションに結露が多いのにも理由があり、古い木造住宅は気密性が低く隙間風が入ってくるため、温かい部屋の中の空気が外へ逃げていきます。家の中は寒くても、水蒸気は外に排出されるため、結露は少ないです。
一方で、鉄筋コンクリート造のマンションは、木造戸建てと比べて気密性が高いため隙間が少ないにも関わらず、24時間換気もなく、室内の水蒸気がなかなか外へ抜けません。
そこに断熱性が低いコンクリート壁が冬の冷たい空気に冷やされて、室内側に結露をおこします。
(東京ガスHPより引用)
断熱改修
湿った空気が「冷たい面」に触れることで結露するため、「冷たい面」をなくせば結露しにくくなります。
壁の場合は断熱材、窓の場合は二重窓にしたり断熱ガラスにすることで結露ができにくくなります。
詳しくはこちらのブログをご覧ください!
→家の中の寒暖差を少なくしよう ~断熱リフォームで健康で快適な暮らしになる~
(弊社施工 木造戸建て住宅の断熱例)
建てられた年代によって異なる、断熱性能
1960~70年代(築40~50年以上)
無断熱だったり、北側のみ断熱されていることが多いです。
断熱改修はしやすいですが、窓枠がギリギリの寸法で入っていて部分的に断熱材を入れにくいところがでてきます!
1980年代(築30~40年程度)
下地の上に厚さ1cmほどの断熱材と一体になった石膏ボードが張られている仕様が多く、断熱性能が低いうえに石膏ボードやビニールクロスが水分を通さない境界線になるため、最も結露やカビがでやすい構造になっています!
既存の断熱材などを全て撤去してから、新しい断熱材を設置します。
1990年代以降(築20~程度)
コンクリート躯体に硬質ウレタンフォームという断熱材が吹き付けられています。現在の一般的な工法です。
まとめ
中古マンションを購入予定の方は、築年数=リノベーションの仕方もかわる、そこをケチってしまうと今後のライフサイクルコストが大幅に変わり、コスト増になってしまう!!ということを忘れないでください。
断熱改修もそうですが、住宅設備も昔にくらべると格段に良くなっています。
また、こちらのブログでご紹介しているマンションリフォームが出来るか、必ず管理組合に確認をする必要がありますので、ご注意ください。
ご不明な点や不安なことがありましたら、ご相談ください🎵
清菱建設 広報
青木