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地盤調査を行う ~建ててから後悔するのでは遅い。。。~
2021年08月26日(木)
今回は、家を建てる前段階に必要な地盤調査のお話をさせていただきます。
地震などで大きな被害を受けない家づくりの為に、土地が見つかったらその敷地の地盤を調査します。
敷地の地盤の強さが重要です。
日本の地形は大まかに、山地、丘陵地、台地、低地に分けられます。
敷地のある場所の地形や造成の有無などを知ることが、地盤を理解する第一歩です。
実際に家を建てる段階になると、敷地の地盤について詳しく知るための地盤調査を行います。
目次
1. どうして地盤調査が必要なのか?
敷地の地盤は設計前に調査します
住宅の耐震性、耐久性などに重要な働きをもつ基礎(建物と地盤をつなぐ重要な役割)を的確に設計するため
地盤に問題がある場合の地盤改良などを行うため
2. 地盤調査方法
大がかりなボーリング調査や、ビル建設などで使われる標準貫入試験などいくつもありますが、住宅で使われるのは。。。
・スウェーデン式サウンディング試験
先端がスクリュー状になっているロッド(鉄の棒)に重さを加えて地盤に垂直に突き刺し、その沈み方から地盤の硬軟や締り具合を調査します
この調査だけでは粘土質から砂質土からといった地盤の構成状況は分からないので、調査時に目視で確認して記録する必要があります
・表面波探査法
地表に起震機を設置して、人がわずかに感じ取れる程度の地震を発生させて、その地震波の速度を計測して地耐力に換算する方法です
3. 地盤の改良方法
地盤調査の結果、軟弱地盤だった場合は地盤改良が必要です。方法は大きく分けて3つあります
①表層改良
地上から1~2m程度まで掘り起こし、セメント系材料と土を混ぜ合わせて締め固めて地盤強化と沈下抑制を図る
②柱状改良
基礎の下に数箇所穴を掘り、セメント系の材料と土を混ぜ合わせながら太い柱状の杭をつくり、良好な地盤まで建物の重さを伝える方法
③銅管杭打ち
基礎梁下に銅管やコンクリート製の杭を打ち込みます
固い地盤まで深く杭を打つことで、建物を支えます
4. まとめ
地盤が軟弱だと、地震時に大きな被害を受ける可能性が高くなります!
家を建ててから後悔すことのないように、しっかりと地盤調査は行いましょう。
清菱建設ではご新築の場合すべての物件で地盤調査を行っており、必要な場合は地盤改良をしてから基礎工事を行います。
建ててからでは直せない箇所ですので、お金はかかりますが絶対にやるべき工程です。
清菱建設 広報
青木