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住宅価格はいつ下がる?「ナフサ高騰」の影響で2026年も値上げ加速。工務店が明かす家づくりのデッドライン

いつも清菱建設のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
代表の私から、これから家づくりを真剣に検討されている皆様へ、避けては通れない非常に重要な市場動向についてお話しさせていただきます。

今、住宅業界を揺るがしているのは、2026年4月12日付の日本経済新聞が報じた「ナフサ高騰、住宅に波及」というニュースです。中東情勢の緊迫化を背景に、原油から精製される「ナフサ(粗製ガソリン)」の価格が急騰しており、これが私たちの住まいづくりに欠かせない建材価格を猛烈に押し上げています。

以前は「ウッドショック」といって材木が供給されないと問題になりました。
そして、今回の一連の同行は「ナフサショック」と呼ばれています。

多くのお客様から「住宅価格はいつ下がるのか?」という切実なご質問をいただきます。しかし、現時点での結論を申し上げれば、残念ながら「下がる要素が見当たらず、むしろ今後数ヶ月でさらなる上昇が確定的である」と言わざるを得ません。

本日は、この記事をプロの視点で読み解き、皆様が直面している「家づくりのデッドライン」について解説します。

なぜ「ナフサ」の高騰がマイホームに直結するのか?

「ナフサ」と聞いてもピンとこない方も多いかもしれません。しかし、実は現代の住宅は、このナフサを原料とした化学製品の塊なのです。

記事によると、すでに以下のような大手メーカーが大幅な値上げを表明、あるいは実施しています。

  • カネカ:住宅用断熱材を4月から40%引き上げ
  • 積水化学工業:塩化ビニール管などを5月から5~20%引き上げ
  • 日本ペイント:シンナー製品全般を3月から75%引き上げ

住宅の断熱性能を支える断熱材、毎日の生活に不可欠な水道管(塩ビ管)、外壁や内装を彩る塗料や壁紙の接着剤。これらすべてにナフサ由来の原料が使われています。戸建て住宅の建築費のうち、建材費は約6割を占めており、これらの主要部材が数十パーセント単位で値上がりすれば、最終的な住宅価格が跳ね上がるのは避けられません。

「在庫不足」という新たな脅威:5月以降の危機的状況

今回のニュースで最も警戒すべきは、価格の上昇だけではありません。「モノが入ってこない」という供給不安です。

記事では、建材メーカーの約4割が「3カ月後の在庫に影響が出る」と予測しています。特に深刻なのが塗装関連です。原料となるシンナーの不足により、5月中旬ごろからは現場で「塗料がなくて工事が進められない」という欠品状態が発生する恐れがあります。

私たち工務店の立場からすると、資材の欠品は工期の延長に直結します。工期が延びれば、その分人件費や仮設費用がかさみ、さらなるコストアップを招くという悪循環に陥るのです。

住宅ローン金利の上昇と「二重苦」の時代

さらに追い打ちをかけるのが、金融情勢の変化です。原油安からくる物価高騰は、住宅ローン金利を押し上げる要因となります。

大東建託の調査によれば、すでに金利上昇への警戒から買い控えの動きも出始めています。しかし、待てば待つほど建材価格が上がり、かつローン金利も上がるという「二重苦」の状態になりかねません。記事の試算によれば、現在の高値圏からさらに1割程度の価格上昇が見込まれるとのことです。1割といえば、4,000万円の家なら400万円の増額です。これは決して無視できる数字ではありません。

工務店が明かす「家づくりのデッドライン」

では、私たちはいつまでに判断を下すべきなのでしょうか。

一つの目安となるデッドラインは、「主要メーカーの在庫影響が本格化する前」、つまり今すぐの動き出しです。記事にある通り、5月以降は資材の確保自体が困難になる可能性が高いからです。

住宅価格が下がるのを待つという選択肢もありますが、過去の推移を見ても、一度上がった建材価格が元の水準まで大幅に下落することは稀です。むしろ、人件費の上昇や物流コストの増加を考えれば、「今が一番安い」という状況が続く可能性が高いのが現実です。

清菱建設としての取り組みと皆様へのアドバイス

このような厳しい市場環境において、私たち清菱建設は、お客様に少しでも有利な条件で家を建てていただけるよう、以下の3点に注力しています。

  1. 資材の早期発注と確保:信頼できるサプライヤーと連携し、値上げ前・在庫払底前の資材確保に全力を挙げています。
  2. コストパフォーマンスの最適化:単に高い建材を使うのではなく、性能を維持しながらコストを抑えられる代替案のご提案を強化しています。
  3. 緻密な資金シミュレーション:金利上昇リスクを織り込んだ、無理のない資金計画を専門のアドバイザーが作成します。

家づくりは、ご家族の未来を守るための大きな決断です。不安なニュースが続きますが、市場動向を正しく理解し、早めに対策を打つことで、後悔のない住まいづくりは必ず可能です。

「住宅価格はいつ下がる?」という問いの答えは、残念ながら「すぐには下がらない」です。であれば、賢い選択は「上がる前に、そしてモノがなくなる前に動く」ことに尽きます。

清菱建設では、こうした情勢を踏まえた個別相談会を随時開催しております。今の予算でどのような家が建てられるのか、いつまでに契約すべきなのか。どんな些細な疑問でも構いません。まずはプロである私たちに、胸の内をお聞かせください。

共にこの困難な時期を乗り越え、理想のマイホームを実現しましょう。